社員たちがより高いプロフェッショナリティを確立していくことは、NFTの主要な人財戦略のひとつです。女性社員にも生涯にわたって技術力や仕事力を高め、プロフェッショナルとして活躍してもらいたい。そのためには、出産・育児に関する各種制度や両立しやすい環境の整備はもちろんのこと、より踏み込んだ取り組みを進める必要があります。
2016~2018年度行動計画では、女性採用比率向上と総労働時間の削減などの目標を定めて活動しています。さらに、女性社員がプロフェッショナリティを確立し、より高いキャリアを描けるよう取り組みを開始しました。女性の場合、出産・育児のタイミングと昇格のタイミングが重なるという問題があるのも事実です。今後はこの点に着目し、キャリアアップと育児の両立に向けた環境づくりも積極的に推進していきます。
IT企業で活躍されている女性管理職の方を招き、キャリアについて考えるセミナーを行いました。幅広い世代の女性社員が一堂に会し、これまでのキャリア、これからのキャリアに関する問題点や不安、会社に期待することなどを話し合いました。
育児支援の制度の運用には、管理者の意識醸成も重要です。NFTでは、産休取得前、職場復帰前、復帰後の3回にわたり、取得者本人、直属上司、人事担当者による三者面談を実施し、スムーズな職場復帰を支援しています。
女性管理職比率向上の取り組みの一環として、まず管理職へのステップである課長代理を増やそうと「女性のためのリーダーシップ強化研修」を実施しています。研修には多くの女性社員に参加を促し、ステップアップを目指す仲間を増やすことで意欲醸成を図っています。
キャリアアップと育児の両立にはパートナーの理解とサポートが欠かせません。男女問わず社員がパートナーと一緒に参加する共働きセミナーをNTTデータグループ5社共同で実施します。


妊娠がはっきりした時点で上司に報告しました。当社では産休取得予定者と上司、人事担当者の三者で面談することになっていて、出産・育児に関する会社制度の説明を受けた上で、お互いの考えを話し合います。面談の場では、まず、どうしたいか、どのくらい休みたいか、私の考えをよく聞いてくれました。面談は復帰直前と復帰後にも設けられ、その都度、仕事の負荷などを相談できたのでとても助かりました。
現在は時短勤務ながら、従来通り案件を担当しています。復帰当初は子どもの発熱などで急な休みがあるたびに戸惑っていました。ですが情報を共有しておけば、いざという時にチームメンバーの負担が最小限に抑えられることに気がついてからは、日頃からできるだけ前倒しで業務を進めることはもちろん、業務の進捗を常に周囲に伝えるよう心がけるようになったことで、突発的な休みにも柔軟に対応できるようになりました。
人によって仕事や子育てに対する向き合い方はそれぞれですし、身近なケースだけに囚われないことが大切だと思っています。結婚や出産、介護などで働き方を変えるべき時が来たら、その時々で自分のスタンスをしっかりもって周囲に伝え、職場での責任を果たしていければよいのではないでしょうか。