国のレガシーシステムに新たな息吹を国のレガシーシステムに新たな息吹を

#アプリケーション開発 #挑戦 #新技術 #損害保険

保険ビジネスの競争優位性を
システムの力で

PROJECT 6コンシューマー向け
デバイスシステム
開発プロジェクト

損害保険業界では、近年、大規模な経営統合を伴う企業再編を繰り返し、熾烈な競争を行ってきた。独自性のある商品やサービスの拡充、販売チャネルの多様化など、保険ビジネスの優位性を実現するためにITシステムは欠かせない役割を担ってきた。フィナンシャルテクノロジーは、保険ITのプロフェッショナルとしてお客様企業の経営戦略を技術力でサポートし、お客様と一緒に“挑戦”と“成長”を続けている。

保険領域 | U.H

2000年入社。理工学部卒。保険システム事業部に配属され、大手損害保険会社のメインフレーム担当となる。その後、経営統合によるシステム統合やお客様向けシステム開発などを手掛けて経験の幅を広げ、保険ITに精通するプロとして2019年、部長職に。

フィナンシャルテクノロジーの優位性

  • ・ 保険業界の進化をITの面から支えてきた実績と経験
  • ・ お客様の保険ビジネスを支える高い技術力
  • ・ 高いプロ意識をもった人材が育つ環境

大手損保会社のメインフレーム担当として、
業界再編に伴うITのシステム統合、移行を経験

1990年代に始まった金融ビッグバンにより、保険ビジネスへの参入や料率の自由化が進み、損保業界の競争は激化。生き残りをかけた合併や経営統合が相次いだ。U.Hがフィナンシャルテクノロジーに入社したのはミレニアムイヤーの2000年。保険システム事業部に配属された彼を待っていたのもお客様企業のシステム統合だった。
「当時の保険会社の主なITインフラは膨大な契約情報を処理するメインフレーム機で、経営統合に応じた顧客データとシステム統合を経験しました。新人だったので言われたことを一生懸命やって“できた”とシンプルにやりがいを感じていましたね」。
その後も再編劇は続き、U.Hらは大規模システム統合に追われる日々を送った。2010年には3大メガ損保ホールディングスが誕生するが、その後も競争が静まる気配はなかった。
ちょうどこの頃、日本は本格的なデジタルマーケティングの時代に突入する。保険業界を勝ち抜く上でITがより重要な鍵を握るものになっていった。

入社7年目。開発リーダーに抜擢され、
コンシューマー向けデバイスシステム開発に挑戦

携帯電話の国内普及率80%を超えたのは2008年のことだった。幅広い世代が日常的にネット検索をして商品や店舗の情報を得たり、ショッピングを利用し始めたのだ。保険業界も企業サイトや商品サイトを拡充し、デジタルマーケティングをいち早くスタートした。
「メインフレーム担当の仕事に慣れて周りを見る余裕もでき、何か違うことやってみたいと思っていたら、7年目に突然、契約者向け携帯電話サイトの開発リーダーをアサインされました。当時のフィナンシャルテクノロジーはメインフレーム中心で、コンシューマー向けやデバイスの画面の開発経験がある人は部内にほとんどいなかったのです」。
U.Hは周囲のサポートも期待できない中、まったく未知の領域に挑戦することになった。
「携帯電話キャリアのシェアを質問され、答えられずにいたら、社名にNTTがついているのに知らないのかと…。プロとしてお客様を失望させてはいけない、と思いました。しかも、コンシューマー向けのシステムは出来栄えが市場シェアにも影響する緊張感があり、プロ意識がないとできない仕事でした」。
その後も情報化の波はスピードを速め、損保業界はIT投資を拡大しながら保険ビジネスを進化させていった。U.Hは、ITのプロとしてあらゆる局面でお客様のビジネスを支える役目を担った。

保険ビジネスの未来を見据えながら、
お客様に高い付加価値を提供するITのプロ集団へ

「入社当初に上司に教えられた“付加価値”という言葉をいつも意識しています。私たちは単に、お客様にとって必要な機能を提供しているのではなく、お客様がビジネスで優位性を獲得するための付加価値を提供しています」。
いまや部を牽引する立場になったU.Hは、培ってきた経験から、業界の将来像を見据えながらお客様企業の未来に導く価値を提供するための事業戦略を立て、人材育成にも取り組んでいる。
「損害保険はいま、大きな転換期に入っています。AIやセンシング、ブロックチェーン等の技術によって、保険商品そのものが今までとは異なるレベルで進化を遂げていくことが予想されます。たとえば、自動運転が当たり前になれば、保険は今とは違ったものになるでしょう。また、契約者の行動に応じて逐次保険料が算出される損害保険などが出てくるかもしれません。そうしたあらゆる場面で私たちの技術力が活かされます。今後も、お客様の新たな挑戦を着実に成功に結び付けていくため、私たちはこれまで以上に速いスピードで自らを進化させなければなりません」。
お客様がまだ見えていない未来に備え、U.Hはすでにスタートを切った。