キャリアインタビュー INTERVIEW

エンジニアの目線だけでなく、
サービス提供者の目線が必要
eBDX事業部 第三開発担当I.T さん


金融機関向けシステム開発の上流工程に参画したい
ネットワーク構築のプロフェッショナルになりたい。そう思って、NTTデータ フィナンシャルテクノロジーに入社しました。
前職のシステム開発会社でも、ネットワークの構築・テスト・導入を担当し、さまざまなメーカーのネットワーク機器を実装する経験を積んだのですが、そこでは取引先企業が設計したものを請け負うプロジェクトがメイン。徐々に物足りなさを感じ、要件定義や設計などの上流工程ができる転職先を探しました。
転職エージェントからは他にも数社紹介されましたが、当社を選んだ決め手になったのが、金融機関向けのシステム開発を上流工程から請け負っていること。上流工程に参画したいという希望が叶えられるだけでなく、些細な見落としやミスは許されない、より正確さが求められる金融機関向けシステムという点に惹かれました。緊張感があって、エンジニアとして成長できそうだなと思いました。

ユーザーに活用されるサービスをつくるにはどうすべきか
入社後3か月は、クライアントの金融機関が使用しなくなったシステムの切り離しや、現行システムへの要件追加などを担当しました。この時期はいわばシステム概要を知り、業務に慣れるための準備期間。“ネットワークではないのか”という戸惑いもあったのですが、このときに学んだことが、後に参画しているプロジェクトにとても役立っています。
現在は、企業が複数の銀行に一括してデータ送受信をするシステムの更改プロジェクトに参画し、基盤チームのネットワーク担当として設計・構築を行っています。さらに、アプリや維持・運用チームとの調整、同じ基盤チームのサーバー側のサポートも担当しています。
設計をやりたくて当社に入社したのですが、実際やってみると難しいですね。今回の更改から仮想化環境になるので、過去のネットワークを踏襲するわけにはいかないし、使用するアプリとの連携も考えなければいけない。ネットワークの設計とはいえ、システムを俯瞰して全体を捉える大切さを実感しました。
また、ネットワークの運用手順書を作成する業務があり、前職時代と同じように作成したのですが、「エンジニアでないと理解できない手順書ではなく、誰もが理解できるものを」と上司に言われ、やり直しました。
日々感じるのは、エンジニアの目線だけでなく、サービス提供者の目線を持つことの必要性です。技術を追求するだけでなく、ユーザーに活用されるサービスをつくるにはどうすべきか、そこを見失ってはいけないと思います。
目指すのは、ネットワーク技術者最上位難度の資格
入社して一番うれしかったのは、主任に昇進したときです。入社1年目は、上司やプロジェクトメンバに設計書のやり直しを命じられることもありました。2年目に入ってから、それがほぼなくなり、成果を感じていたところでの評価。チームや上司に認められたうれしさはもちろん、給与が上がったこともモチベーションになっています。
とはいえ、エンジニアとしては、まだまだこれから。勉強を面倒に思っていては成長できません。幸い会社が研修の費用を補助してくれるので、先週も1週間の外部研修に参加してきました。いずれは、IPAネットワークスペシャリストとシスコ認定の上位技術者資格CCIE(Cisco Certified Internetwork Expert)を取得したいです。どちらもネットワーク技術者にとっては、「おおっ!」となるような最上位難度の資格です。
ネットワークエンジニアの道を選んだのは、アプリ系より人材不足という単純な理由なのですが、通信接続がスムーズに成功したときは喜びと同時に爽快感がありますね。私の趣味はバイクでサーキットを走行することなのですが、走っているときの爽快感に似ているのかも。マシンの能力を最大限に引き出しながら、急カーブをぐぐっと曲がり猛スピードでサーキットを駆け抜ける。ネットワークエンジニアにも、それと同じ楽しさを感じています。
