キャリア社員の声 Vol.2

保険システム事業部 損保・共済領域開発担当 T.S.

経験の幅や技術水準を高めたいという想いから転職を決意

上流工程やビッグプロジェクトを求めてフィナンシャルテクノロジーに

大学院卒業後は独立系のSIerに就職しました。中古車ディーラーの基幹システムを対象に詳細設計からテストまでの下流工程を担当していましたが、ある程度経験を積んだところで上流工程にも挑戦したいという意欲が湧いてきました。しかし、社内では一定以上の年次の限られた社員しか担当できない体制だったため、チャンスはなかなか巡ってきません。また、担当している基幹システムは長年ブラッシュアップを繰り返してきたので完成度が高く、大規模な改修に携わりたいという想いも実現できそうにありませんでした。そこで、チャレンジの機会を求めて転職を検討し始めました。

インターネットで転職先を探すなか、目に留まったのがフィナンシャルテクノロジーです。金融機関のシステムを手がけているという点に可能性の大きさを感じました。金融機関のシステムには、その複雑さから高度な技術水準が求められ、大規模なプロジェクトが多いという特徴があります。また、実務では顧客企業と直接やりとりできる機会が多いという点も魅力的でした。上からの指示に従うだけでなく、自ら提案して仕事を創出するチャンスもあるからです。総じて、フィナンシャルテクノロジーには高いレベルへの成長機会が豊富にあると確信したので、転職先に選びました。

希望していた上流工程への参画、やりがいを感じる日々
大規模案件をまとめ上げる能力の習得を目指す

転職後は、自動車保険システムの保守や改修を担当しています。具体的には、保険会社や代理店からのシステムに関する問い合わせ対応、保険商品の改訂にともなう機能追加、システム障害が起きた際の対応などになります。保険販売実務の方の視点とシステム構築担当の視点では相反することもあるので、互いに落としどころを見つけ、支障のない形で着地させる点に難しさを感じています。しかし、もともと求めていた仕事ですし、うまく調整することがチームの一員としての存在意義でもあるので、手応えも十二分ですよ。個人的には、工程や仕組みを図版化することで、ユーザー側と開発側の認識を合致させるように心がけています。

下流工程しか知らなかった前職では、顧客企業からのリクエストの実現を前提に、どのような手段・段取りで進めるのかを考えることが上流工程の職務だと思っていました。入社後、早い段階で顧客とやりとりする上流工程を経験しましたが、実務に就いてみると「顧客に言われるがまま」ではなく、よりよい方向性を決めたり現実的な着地点を見つけるための「調整」が本質だと気づきました。開発現場の苦労や制限を理解できていることは、顧客側・開発側双方にとってwin-winのゴールを目指すうえで非常に重要です。この点に気づかせてもらえただけでも、転職した意味は大きかったと思いますね。
また、大規模案件に携わりたかったという意味でも、転職は有意義でした。多方面のステークホルダーから多様な意見・要望が出てきて、それを調整するというのは前職では経験できなかった領域ですから。

転職活動時に重視していた自己成長を目指し、ビッグプロジェクトの推進役になりたい

今後の目標は、短期的には、ひとつの案件に対して責任をもって独力で完遂できる能力を身に付けることです。そのためには、顧客の要望を的確にグリップする能力を高める必要があります。今は先輩のサポートを受けていますが、仕事の進め方や立ち振る舞いを吸収して実現に近づけていきたいですね。
また、転職の動機でもあった大規模案件を担当したいです。当社だからこそ担当できるビッグプロジェクトで、責任者を務められるようになることが中長期的な目標です。技術者としての提案力向上に精力的に取り組みながら、今のチームリーダーのM.N.さんのようにプロジェクトを成功に導く力を身に付け、自分なりのプロフェッショナルになりたいです。せっかく前職よりも規模の大きなIT企業に転職できたので、顧客企業とのやりとりや上流工程に従事できる点を最大限に活かして、自身をより高みに押し上げていきたいと思っています。